怒髪天 zoophilia / NAHT
2001.10.7(SUN)/名古屋ell.FITS ALL 【マン・イズ・ヘヴィレコ発TOUR】
来ましたねぇ〜、名古屋。
近鉄特急で2時間。大阪から、奈良を通り三重を通過し、名古屋。帰りは名古屋発22:00頃の新幹線に間に合わなかった場合に備えて泊まりも覚悟しての名古屋。ああ、名古屋、名古屋。名古屋なり。クドイか?!
大須観音駅、出口1番から出てすぐに黄色いTシャツを着た坂さんとすれ違う。たぶん、食料調達のためにすぐそこのコンビニに向かっていたのだろう。(その後のライブで正解であることを確認。)
珍しく早くに着いたので会場の前で開場待ち(笑)していたら、これまたコンビニ帰りの増子さんが会場入り。ちっ、もう少しコンビニにいれば良かったよ。
なんか、1階の「ell」では別のライブがあるらしく(ちなみにFITS ALLは4階)、ギャルがたくさん座り込んでいる。怒髪天Tシャツを着てる人はまぁ明らかとはいえ、この人たちはちょっとカラーが違うからほとんどが1階の客だろうとタカをくくっていた。なのに!開場時間になりFITS
ALLの客が階段に向かい始めたらなんと!!その辺のギャルも階段に向かってきた。びっくり!!開場時点でにこんなに並ぶとは。知らなかった・・・。
ここはそんなに広くないとはいえ、真ん中に中段があり柵がある。チキンジョージみたい。
左手の物販横に小さいロッカーがあったのでそこに荷物を入れ、Tシャツは昨日既に入手したので今日は余裕。ただ、「本当に黒のKids-Mはないのか?」と横目でチェックしたら本当に無かったので安心してもう一度余裕でビールに口をつける。
しかし、怒髪天Tシャツを着てる人がこんなにたくさんいて、しかもまだ求めて並んでる人がいるっていう状況が、未だに信じられない。しかも。ここは名古屋なのである。いや、誤解があるとなんなのだが、名古屋だからどうじゃなく、かつてベッシーで歌っていたあの怒髪天のTシャツを着ている人が名古屋にまでいるのだという驚嘆の声なのである。
昨日のFandangoがあまりにもギューギューで踊るどころではなかったので、今日はちょっと後ろで踊ろうと思い、zoophilia、NAHTと中段柵の真ん中に位置をとる。
しかし気がついたら、怒髪天のセット転換の時点ですでに清水さん寄りの最前列にいるではないか!!
いやー、自分でもびっくりしたね。マジで。
今のところはまだ場所的にすごい余裕があるけど始まったらまたギューギューだろうと覚悟してたら、始まっても余裕で非常に踊りやすい状況に大満足。ダイブじゃないだろうに、たまに頭ゴン!とかいうのはあったけど。
途中まで同じメニューで進む。さて、どの辺りから別メニューに突入するのかなーと思ってたら出た!「愛の嵐」!!
昨日は無かったもんねー。いや、やっぱりこれが無いとダメでしょう。
アンコールで「何をやりましょうか。言ってください」って感じで客席から即座に「サムライブルー!!」。
いやー、こんな時ってドギマギしちゃって何にしようかって、いろーーーんなことが頭にドバッッ!!って押し寄せてきて何も反応できない情けないワタクシ。だって「遠くの君から」とか「溜息も白くなる季節に・・・」とか「救いの丘」とか言っていいのかな〜って、一瞬で真面目に考えちゃうしさぁ。・・・考えすぎ(苦笑)。
「じゃ、皆さんに一杯飲める元気をあげましょうかね」で、「サムライブルー」。
増子さんの気持ちの入れ方の凄みが、ここ最近で一番ビシビシ伝わった。
凝縮された魂が放出していき、大きく拡がりみんなを包んで、そして増子さんの中に帰って行った。
目に見えた。
周りの「気」を集めて自分の中に収めるように胸の前で手を合わせる、大好きなポーズ。
見てるだけで震えてくる。その気持ちを前に涙が出る。この気迫に敵うものは何もないと言える。
目の前で力いっぱい、これでもかというぐらいに体中で絶唱している増子さんを、ぎゅうっと抱きしめて自分の中に閉じ込めてしまいたくなる。
「もういいよ。」と言ってぎゅっとして、でもやっぱり振り払って唄う姿を見ていたい。
・・・演歌だなー。ここらへんがR&Eたる所以なんだな。
かつては、ベッシーでまた怒髪天が演奏するそう遠くない日をいつも待ってた。
ところが今、見たい気持ちを抑えきれずに名古屋までやって来て、怒髪天Tシャツ着てるたくさんの人を眩しく見つめ、その場を去るのが名残惜しく、出てくる増子さんを新幹線の時間を気にしながら待っている自分がいる。
少しだけ複雑な気持ちを抱えつつ、「時間は流れ、間違いなく彼らは大きくなったんだなーー」と感じる。
「ここに来るまでの怒髪天の歴史に間違いなくあなたは関わっているし、間違いなく怒髪天の歴史の一部なんだよ。素晴らしいことだよ」
と言ってくれた人がいた。
出逢えて本当に良かった。これからもずっと、怒髪天の歴史に関わっていきたい。
っていうか、関わってないと生きていけないよ。
なんてことをガッチリと噛み締めながらJR名古屋駅17番ホームへと走り、私の「マン・イズ・ヘヴィ」ツアーは終了した。